世界遺産・春日奥山 

  奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の

     声聞くときぞ 秋は悲しき


と百人一首にもある春日奥山へ、落ち葉を踏みしめ紅葉を眺めながらながら、ゆっくりのんびり歩いてきました。
春日山は古代より神の住む山として日本特有の自然信仰によって崇められ、841年に狩猟や伐採が禁止されて以来、 原始のままの姿で今も自然が守られています。春日大社と一体となった文化景観とその精神が認められ世界遺産に登録されました。

日時2005年11月27日(日)晴れ時々曇り
山域奈良県
メンバー8人、さとやん、さとやん奥さま、浜ちゃん、文ちゃん、文ママ、まむさん、のんちゃん、ユコリン
コース:(P)----志賀直哉邸---滝坂の道(寝仏、夕日観音、朝日観音)---首切地蔵---峠の茶屋---春日山石窟仏---大原橋---鶯の滝---若草山山頂---春日大社---(P)

奈良に住んでいる「さとやん」のお誘いで、彼の裏庭の『春日山原始林』へ出かけました。
世界遺産にも登録されている里山歩きということで、ゲストも3人参加、総勢8人久しぶりににぎやかなハイクです。 神戸からまむ号に5人乗り込んで阪神高速、第2阪奈道で奈良市街へ、文ちゃん邸から1時間足らずで到着です。
8:30近鉄奈良駅前で浜ちゃんをピックアップし、さとやんの案内で志賀直哉邸近くの駐車場に車を入れます。 (駐車料金1日1000円)

9:00 志賀直哉邸 

まずは志賀直哉邸を外から拝見。静かな住宅街です。
文ちゃんが文ママのお世話を焼いてます。めずらしい風景に見とれるみんな(笑)
そういえば文ママはヤッホー隊に初参加でした。

滝坂の道
柳生街道入り口から歩き始めます。
江戸時代の奈良奉行が敷き詰めたといわれる石畳の道が、石切峠まで4km続きます。
昔、柳生の武士や多くの剣豪が踏みならした道です。
歩き始めた時は、結構人もいたのですが、デジ亀している間に、みなさん先に行ってしまい、 ほとんど人も来ないヤッホー隊貸切の森となりました。

この道には鎌倉時代に彫られた石仏像がみられます。

寝仏 ジーと見ていると仏様の寝姿が現れます

夕日観音 上の方の三角の石に彫られています。見えるかな?

朝日観音 朝日に浮かび上がるそうです

道の分岐に来ました。首切地蔵、あずま屋とトイレがあります。
首切地蔵
荒木又右衛門が試し切りをしたという伝説の首切地蔵がたっています。
首は付いていますが、確かに刀を入れたようなあとがあります。



春日山原始林では長い間生き抜いてきた大樹(地上1.3mで樹廻りが3m)が、1452本あるそうです。
森にはあちこちに大樹が見られ、歩くだけでその精気をもらえそうな気がします。

石切峠の峠茶屋
ちょっと寄り道ですが、峠の茶屋まで足を延ばし一服、名物のヨモギ餅をを頂きます。
柳生街道はこのまままっすぐ行きますが、私たちは引き返します。
春日山遊歩道に戻ると左手に、「春日山石窟仏」の標識があり、すぐそこだというので見に行きます。
春日山石窟仏 動物園の檻のような中にあり、ちょっと興ざめです。中には20体の石仏が並んでいるとか。
平安時代末期の作で、なかなか見ごたえがあります。


しばらくは未舗装の車道を歩きます。いい感じと思っていたら車がやってきました。
なんとここは有料道路だそうで、若草山ドライブウェーと合わせると1800円かかるとか、
高いのでめったに車も通らないようです。でも通ると土ぼこりがすごい・・・

大原橋

分岐には世界遺産春日山の石碑があります。
橋を渡って登っていきます。

しばらく行くと分岐があり、右「興福寺別院」左「鶯の滝」です。
初めてなので別院にも立ち寄ります。 小さなお寺ですが、きれいな紅葉が見られました。
参道横の空き地で紅葉を見ながら昼食にします。 コーヒーも入れてゆっくり1時間ほど休憩です。
興福寺別院の紅葉
もみじが色とりどりうっとりです

鶯の滝
原始林の水を集めて流れ落ちる滝で、幅2m、高さ10m。 きれいな水は森に潤いを与えています。

鶯の滝から若草山山頂へ向かいます。
山頂駐車場を通り抜けて、山頂へ。
このあたりに来ると鹿現れます。
奈良公園内の鹿は天然記念物で大切に保護されています。

山頂からの眺めは雄大ですが、 今日は暖かいせいか春霞がかかっています。

若草山入山料150円を払って奈良公園へ下りていきます。


公園に下りてから、春日大社前を通ります。
奈良公園の紅葉も見頃で、沢山の人が訪れています。
七五三の着飾った子どもたちが沢山お参りしていました。

春日大社から「ささやきの小道」と名づけられた道をとおって駐車場へ戻ってきました。
今日は地元のさとやんのご案内で、ほんとにすばらしい紅葉を楽しむことができました。
紅葉の写真は、ヤフーのWBにいれています。
こちらからご覧下さい→



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