氷ノ山 標高(1510m)
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氷ノ山は兵庫県で標高が一番高い山です。 日本海側に近く雪が多くて、冬は厳しい山です。

2007年1月20日(土)〜21日  天気:晴れのち曇り場所:兵庫県と鳥取県の県境
メンバー:14人
コース:氷ノ山若桜スキー場から氷ノ山山頂往復(三の丸テント1泊)


20日(土)・・・・・・・・
行程:7:20神戸出発---10:00氷ノ山若桜スキー場---11:40リフト上登山口---14:00三の丸 テント設営、雪上トレーニング

市内の山岳会の事務所で装備を積み込んで車4台で出発です。テント4張、内張りを装着、雨対策にフライ、ツエルト、ザイル、竹ざお、スコップと冬山フル装備です。点検と積み込みに結構手間取ってます。大所帯は大変です。
中国道山崎ICから国道29号を北上して10時にはスキー場駐車場に到着します。スキー場の積雪は50cmですが、まずまずのコンデションでそこそこにぎわっています。
スキー場の右端の長いリフトを2本乗り継いでゲレンデの一番上部に上がります。 荷物が大きいので一人乗りリフトは揺れて恐怖です。リフトのおじさんが必死で引っ張り降ろしてくれました。ご迷惑おかけしました。リフトに乗せてもらえたおかげで、かなり標高がかせげました。
ワカンに履き替えます リフト上部からいきなりの急登、アイゼンを装着します。私たちの前に2人入っているとのことで、トレースが付いていますが、まずはシルバーコンパスと地形図で方向を確認します。方向○度とか言われても、よくわからないのでお任せです。
登り始めてすすぐ、アイゼンが緩んでいると注意され、締めなおします。その間待ってくれます。山では先に行っては禁物なのです。
急登を40分ほど登ると、傾斜がなだらかになり、雪が深くなったので、ワカンに履き替えます。雪が少なく笹が顔を出しています。氷ノ山は山スキーができるのですが、まだちょっと滑りにくいでしょうね。
三の丸と避難小屋が見えます
右氷ノ山山頂、左が三の丸
ワカンで1時間ほど歩くと三の丸です。手前に東屋がありトイレがあります。5分ほど歩くと小さな赤い三角屋根の避難小屋があり、その横でテントを張ります。
テント設営 午後2時お天気もよく風もほとんどありません。まずは整地ですが、雪はパウダーで踏んでも踏んでも固まりません。
ここでアクシデント発生、テントのポールが1つないのです。どうも車に忘れたようです。テント4つのはずが3つになりました。結局4人ずつ3つのテントに入り、2人は避難小屋で寝ることになりました。 避難小屋はテントに比べるとかなり寒いそうです。それと竹ペグが見つからずピッケルで代用します。
何とかテントも設営でき、まだ夕食まで時間があるので、山頂方面途中までラッセルトレーニング、つぼ足で歩きます。でも空荷だから楽チン、ランラン♪
山頂方面へバージンスノーをラッセル
私たちのテント。
午後4時30分テントに戻り夕食です。食事は各自で持ってきたアルファーやレトルト食品です。私は牛丼とキムチ、翌朝も残りのアルファー米をキムチ雑炊にして食べました。キムチは体が温まり冬場はなかなかよかったです。
午後7時過ぎトイレに外に出ると、ガスで真っ白です。明日の天気は下り坂かなぁ〜? テントに戻ってしゃべっていると、お隣のHさん返事なし、もう爆睡しています。 これぐらい寝つきがよくないと、テント生活できませんね。私は耳栓をして、睡眠導入剤のお世話になりました。おやすみなさい(_ _)zzz...

21日(日)・・・・・・
行程:4:00起床(食事、テント撤収)---6:40三の丸出発----8:30氷ノ山山頂9:20---10:30三の丸(ツエルトの使い方講習)11:00----13:00リフト下

夜中は星も見えていたそうですが、朝起きると一面ガス、風もかなり吹いています。 真っ暗な中でテント撤収です。トレーニングに荷物は担いで山頂往復します。 こういう視界の悪い時は、全員で行動、必ず後が付いてきているか確認する事が大事だそうです。
予定通り2時間で山頂に到着。避難小屋で休憩します。雪は降っていませんが、ガスがかかりほとんど展望はありません。
山頂もガスってます
かすかに鉢伏山方面が
三の丸に着くころにはガスもだいぶ晴れてきました。ここで緊急時のツエルトの使い方の練習。
三の丸トイレ休憩
目出帽けっこう役に立ちましたよ〜♪
最後の急斜面もワカンで下ります。登りは乗せてもらったリフトは下りは乗れません。一番上の急斜面はスキーだと楽勝なんだけど、歩くと結構急でワカンだと滑りました。スキー場内はスキーヤーにぶつからないよう端を歩いて下りましたが、危ないのでほんとは林間コースを下るべきだったようです。予定通り12時に下山しました。
帰り町の「フォレストステーション波賀」東山温泉で入浴&食事、午後5時には神戸の事務所に帰ってきました。

最近の登山ブームとともに、山の遭難も多く聞かれます。今までずっと個人山行で山に登っていましたが、楽しく登山を続けるためには基礎知識が大切と今回ある山岳会の冬山教室に参加しました。
行ってみると、会の冬山初心者の為の講習が目的のようで、一般参加は2名だけでした。
受講者も私より10〜20歳ほど若そう。
まずは座学が3回、六甲山でのアイゼン&ボッカトレが4回、近郊の山(テント1泊2回)、終了山行北八ツ(テント2泊)です。 かなりしっかりした講習内容です。「めざすは厳冬期のアルプス」なのです。
単なる知識習得のユコリンとはちょっと目指すところが違うようです。
「ちょっと来るところを間違えたかなぁ」という感じでしたが、このさい年の功でずうずうしく参加させてもらいました。しかしいろんなことを親切に教えてもらえて、ほんとに勉強になりまます。
あとは終了山行です。ともかく最後までがんばります。





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