前鬼川本流(沢) |
●2007年8月19日(土) ●晴れのち曇り ●奈良県大峰山系 ●メンバー 16人 |
山の会の沢登り教室を受講したが、終了山行、比良の白滝谷が雨で中止になって、六甲の西山谷を遂行しただけで終わっていた。その補講で白滝谷に行くことになっていたが、急きょ行き先が大峰に変更になった。初心者には、もったいないくらいきれいな沢らしい。 |
コース:7:00林道終点P---7:30入渓---垢離取場10:50/11:30---三重の滝上部12:00/12:30---15:00P 沢の企画は人気があって、参加者16人と沢にしては大所帯となる。前夜午後8時に会事務所を4台に分かれて出発する。午後11:30「普賢の宿」到着、ここはMさんの沢仲間の個人所有の山小屋だ。今回はご好意で泊めてもらう。風呂まで沸かしてくれて、私も含めて数人が屋外の五右衛門風呂で星空を眺めながら入浴した。体が温まり気持ちよかった。 翌朝5時ごろから起床し、午前6時登山口に移動する。 | |
![]() 林道終点のP、数台止められる |
![]() 沢靴でジャバジャバ(のんちゃん撮影) |
林道終点まで車で入る。さっそく沢靴に履き替え、ハーネス、ヘルメットをつけて準備する。ヒル避けスプレーを足元にしっかりかける。水に濡れると流れて意味ないかもしれない。服などは前日にかけて乾かした方がいいそうだ。 駐車場からすぐ下の河原に下りる。川の中をしばらく下ると前鬼川本流に出会う。 透明に透き通ったコバルトブルーの水、すばらしく明るい開放的な沢だ。 | |
![]() さっそくお助け紐登場(のんちゃん撮影) |
![]() ベテランのOさん、気持ちよさそうに泳いでいる |
小さなナメが始まる。赤い岩は結構滑るんですよ。さっそくお助け紐が登場、すいません。 水の中に飛び込んで泳いでいる人もいる。みんな思い思いにコース取りして水の中を楽しんでいる。 4人ずつ4つのグループに分かれて遂行していたが、私たちのグループは高齢者チーム?だったせいか、「できるだけ水の中に入らないように」という注意があった。私は泳ぎは苦手なので、できるだけ水に入らないように歩いた。 | |
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しばらく行くと10mの2段の滝現れる。なかなか迫力がある。みんな釜に浸かって泳ぎだした。私は眺めていたが、5mほどだが対岸に渡らないといけない。カメラをしまって、初めて泳いでみる。ウエストベルトをしたままだったので、お尻が浮いて、ザックで頭が押されて、犬かきしかできない。結構難しいものだ。 | |
![]() 迫力ある2段の滝、 |
![]() 泳ぎを楽しむ、しかしこのあと怖ろしい出来事が みんな渡り終えて、そろそろ出発しようかという時、大変なことが起きた。 |
泳ぎを楽しんでいたNちゃんがサラシ場(滝の落ち口)に引き込まれていったのだ。滝の中に沈んでしまい、あわてて男性2人が助けに行く。ところが今度は助けに行ったNさんが、代わりに引き込まれてしまった。2度ほど浮き沈みしたあと、Oさんの助けで反対の崖にたどり着いて助かった。一瞬の出来事にびっくり、私なんか体が震えてまったく動けなかった。一歩間違えば大変なことに…沢の恐ろしさを思い知しった。 溺れかけた二人も落ち着いたので、また遂行開始する。 | |
![]() 渡渉地点、危険箇所 |
![]() ザイルをはって、1人ずつ渡る |
大滝は左岸を高まきします。滝の上の渡渉地点、滑るとさっきの大滝へ一直線に落ちていき、最大の危険箇所だ。ベテランの方がザイルを固定してくれて、順番に渡る。 | |
![]() 100m以上のナメが続く |
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このあと100m以上広大なナメが続きます。
この沢のハイライトといえるでしょうでしょう!みんな「きれい!すばらしい!」と口々に歓声をあげながら思い思いに写真など撮っている。ナメが終了すると、川が箱の底を流れる横を歩く。 しばらく行くと枝沢が滝のように流れ込んでいる。いくつかの流れを横切って、沢に下りる。 | |
![]() 枝沢が流れ込んでいる |
![]() 沢に下りる |
ごろごろの巨岩をいくつか越えると、「垢離取場」と言われる斜滝の淵に着く。ここでまた水泳大会が始まる。ここの滝は大丈夫ということで、滝から飛び込んだりもぐったり、思い思いに楽しむ。しかい水泳苦手の私は見学していた。 | |
![]() 山伏たちが水垢離する場所です 今日の予定はここまでで、ここから引き返し、三重滝を見に行く。少し沢を戻ると、三重滝方面の看板がある。沢の左岸をどんどん登って行く。急登だと思ったら、今度は丸太の階段をどんどん下る。 |
![]() 三重滝 |
まだかいな〜?と思うほど下ると滝の下にたどり着く。50mほどの高さからいく筋もの流れが落ちている。
前鬼裏行場と言われるところだ。行者場で右岸に祠もある。ここでゆっくり休憩と昼を食べる。 下りは登山靴に履き替えるのかと思ったら、まだ沢靴を履いて行くようにいわれる。 一般道を行く予定だったが、遠回りになるので、川の左岸を下ることになる。沢の下りは登りより難しいという。先頭がルートを探し、途中懸垂下降したりして、沢を下り、予定通り30分ほど遅れたが、午後3時に登山口に戻ってきた。先頭と最後尾は20分ほど開いてしまっていた。 スパッツをはずしていると、「わ〜ヒルがいる」と大騒ぎ。うちのグループはヒル避けスプレーをしていて、被害はなかったが、血税を払った人も数名いたようだ。 帰る準備をしていると、ちょうど雨が降り出した。あわてて車へ、そのまま上北山温泉へ直行し、温まって帰る。 いろいろハプニングもあったが、明るくて透明ですばらしく綺麗な沢を登ることができた。 この沢を企画してくださったリーダー、そして私のような初心者をサポートしてくださった会の皆さんにに感謝です。ありがとうございました。m(_ _)m |