オーレン小屋からの八ヶ岳 西天狗岳(標高2645.8m)硫黄岳(標高2760m)横岳(標高2829m) | |
●2007年10月5日(金)夜〜7日(日) ●晴れ ●長野県八ヶ岳 ●メンバー2人 | |
コース:1日目/桜平P---オーレン小屋---天狗岳---オーレン小屋 2日目/オーレン小屋---硫黄岳・横岳---オーレン小屋---桜平P | |
体育の日の連休は、八ヶ岳へ温泉&山歩きを楽しんで来ました。タマちゃんが「テレビでオーレン小屋を放送していたけど、なかなかよさそうだ」というので、宿泊はオーレン小屋に決定。1日目は天狗岳往復、苔むした針葉樹の森、癒し系の北八ツへ、2日目は硫黄岳から横岳へ男性的な岩稜歩きと、2つの八ヶ岳を楽しみます。 |
22日(土) 晴れ コース:桜平8:00---夏沢温泉8:40---オーレン小屋9:30/10:10---箕冠山11:00/11:15---根石岳11:30----東天狗岳12:05---西天狗岳12:40/13:10---東天狗岳13:30---根石岳---オーレン小屋14:50 神戸を自宅を出発したのが午後8時30分、途中で夕食を食べたりしたので、仮眠する諏訪SAに着いたのが午前1時30分だった。連休で仮眠している車も多い。 朝苦手なタマちゃんを午前6時に起こして、朝食を食べて、登山口の桜平へ向かう。 三井の森のゴルフ場をすぎると、未舗装のダートな道に入る。対向車が来たら終わりだ。途中川を渡る所もある。 桜平の駐車場は満車で、駐車場手前で4台ほど待っている。あいているスペースに無理やり止めようとしているだ。ちょうどユーターンできたので、ゲートの手前までもどって路肩に止める。 | |
![]() 桜平、駐車場は満車で路肩に止める。 帰りは反対側にも止まっていた |
![]() 桜平ゲート |
夏沢鉱泉までは林道だが、結構傾斜があってしんどい。30分ほど歩くと硫黄の臭いがしてきた。夏沢鉱泉だ。ここは冬も営業していて駅から送迎してくれるそうだ。トイレを借りる。ここから少し入ると林道から山道になる。
歩きやすく、道幅も広い。北八ツ特有のシラビソの森、苔むした道は癒される。ゆるやかに登って1時間弱でオーレン小屋に到着する。 | |
![]() 夏沢鉱泉 |
![]() オーレン小屋 |
天気予報では晴れだったのに、ガスっている。周りは何も見えない。先に宿を確保、小屋でチェックインする。「今夜は満室で、囲炉裏の談話室で寝てもらうかもしれない。前日にでも予約してくれたら、寝る場所を確保しましたのに」と申し訳なさそうだ。連休だからどこの小屋もいっぱいだろう。仕方ない。 ガスっていて、いまいちテンションが上がらないが、しばらく休憩してから天狗岳に向かう。 | |
![]() 箕冠山(みかぶりやま) |
![]() 根石岳(標高2603m) |
小屋を出るとすぐ分岐、まっすぐ行くと夏沢峠だが、左へ箕冠山経由天狗岳へ向かう。シラビソのうっそうとした森の中を1時間ほど登ると、箕冠山到着。眺望はない。風が強く寒い。 根石岳方面から来た人に「この先はすごい風で飛ばされそうよ。」言いわれたので、カッパ上下とスパッツをつける。根石山荘の前を通るが、ガスで小屋すら見えない。コマクサの群生地があるようで、ロープが張ってある。根石岳山頂に着くが視界なし、風も強い。トホホ… | |
![]() 根石岳の下りごろからガスが切れてくる |
![]() 天狗岳の登り、根石岳(右)硫黄岳火口跡(左) |
根石岳を下り、急にガスが晴れてきて、天狗岳も見えてきた。
どんどん青空が広がる。すばらしい。振り返ると根石岳、硫黄岳、その向こうに険しい赤岳や阿弥陀岳も顔をのぞかせている。 | |
![]() 西天狗岳と東天狗岳 |
![]() 東天狗岳山頂 後ろは西天狗岳 |
30分ほど登り、岩場をすぎると東天狗岳山頂だ。360度のパノラマが楽しめる。黒百合ヒュッテ側から登ってくる人も多い。西天狗岳へも行ってみる。30分もかからない。南八ヶ岳がよく見える。 | |
![]() 東天狗から南八ヶ岳方面:硫黄岳の噴火口が確認できる |
![]() 西天狗から見た東天狗岳 |
天気が回復してよかった。展望を楽しんだ後、オーレン小屋に引き返す。 オーレン小屋に戻ると、談話室ではなく部屋へ案内してくれた。布団も1人1枚ある。ただし夕食は2番手で6時30分からだ。 石鹸は使えないが、お風呂もある。さっそく汗を流す。ちょうど誰もいなくて、一人貸切だった。桧風呂で気持ちがいい。ビールを飲んだらなんだか眠くなった。1時間ほど昼ねする。疲れが取れた。 | |
![]() オーレン小屋の夕食 |
6時半やっと夕食のお呼びがかかった。すき焼は、牛肉ではなく馬肉だ。味は関東風でちょっと濃い目だが肉は柔らかくておいしかった。 隣の常連さんが、「関西の人には濃いでしょう。ポットの湯を入れるといいですよ」「お兄ちゃん、ここビール持ってきて!」とかなんやかや世話を焼いてくれる。 「よく来るけど、こんなに人が多いのは初めて、いつもは5〜6人なのに…テレビの影響はすごい!」と感心していた。 でも人が多くても、同じようにサービスしているようだ。夕食もお酒を飲みながらゆっくり食べられた。 |
7日 晴れ コース:オーレン小屋6:00---夏沢峠6:30---硫黄岳7:50----横岳9:20---硫黄岳山荘10:00/10:50---硫黄岳11:15---赤岩の頭11:40---オーレン小屋13:00---桜平14:20 | |
朝食は5時30分に食べて、6時に出発する。夏沢峠までの道はなだらかで、北八ツ特有のシラビソの苔むした森だ。 朝のうちは少しガスが出ていたが、夏沢峠に着く頃には、すっかり晴れ渡っていた。しかし風は強い。私は毛糸の帽子を着るが、タマちゃんは持って来ていない。相変わらず準備が悪い。 硫黄岳の登り始めは樹林帯の中だが、すぐに木々はなくなり展望が開ける。 ケルンが等間隔に立っている。ガスっている時の目印になる。展望を楽しみながら登っていると、あっという間に硫黄岳山頂だった。 | |
![]() 夏沢峠(ヒュッテ夏沢とやまびこ山荘) |
![]() 展望のよい硫黄岳の登り、北八ツ方面の展望 |
山頂はだだっ広い。北八ツ、南八ツはもちろんだが、北アルプス、乗鞍岳、御岳、中央アルプス、南アルプス、東には浅間山も見える。この360度の展望は、ほんとに日本アルプスの中心いると実感する。最高に気持ちがいい感動的だ。 予定では硫黄岳までだったが、天気もいいし、まだ時間も早いいし、富士山も見たいし、で横岳まで往復する。 | |
![]() 硫黄岳山頂 |
![]() 雲の上の硫黄岳石室 |
硫黄岳〜横岳はたくさんの人が歩いている。気持ちのいい稜線歩きだ。 横岳山頂手前は、梯子やクサリがある、岩場になっている。 | |
![]() 横岳山頂に、たくさんの人が見える。 |
![]() 横岳(標高2829m) |
![]() 横岳山頂から南方向、赤岳(左)と阿弥陀岳(右) |
![]() 横岳山頂から北方向、台座の頭(右)と硫黄岳(左) |
横岳山頂まで行くと、すぐ目の前に赤岳がそびえている。 硫黄岳では見えなかった富士山も雲の上に見える。富士山が見えるとうれしいものだ。 縦走する人が多いが、私たちはここで引き返す。 硫黄岳山荘の前でコーヒーを入れ、パンを食べる。トイレを借りたがウォシュレット付きのバイオトイレでだった。有料(100円)だがきれいだから納得できる。 | |
![]() 富士山 |
![]() 赤岩の頭 |
下りは夏沢峠を通らず赤岩の頭からオーレン小屋に下る。時間は同じぐらいだ。こちらはあまり展望はよくなかった。通る人も少ないようだ。 オーレン小屋の前に湧き出る名水『強清水(こわしみず)』でラーメンを作って食べる。 桜平まで1時間少し、のんびり下山する。下山後「もみの湯」に入浴、夕食にほうとう鍋を食べて、夜間割引で帰ってきた。 癒し系の北八ツの森、荒々しい南八ツの岩峰、そして居心地のいいオーレン小屋、 1泊で盛りだくさんに楽しめた八ヶ岳でした。 お花の咲く頃にまた訪れたいところです。 |