岳 沢〜奥明神沢
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レベルアップを目指し、岳沢の春山合宿に参加

2008年4月26日(土)〜28日  場所:長野県北アルプス メンバー:18人
コース:上高地〜岳沢〜奥明神沢〜コル 往復

25日夜神戸を出発し、未明平湯の駐車場着、で仮眠する。26日は低気圧が日本海に入り、天気予報では雨となっている。予想通り朝起きると小雨が降っている。午前6時起きると、もう他の車はアガンダナPへ移動している。悪天候の時は上高地で沈帯ということもありえるという話だったので、のんびり寝ていたけど、違ってたのかな?

26日(土)・・・・・・・・ 行程:上高地8:20----岳沢12:20
他のグループより遅れて7時20分発のバスで上高地に入る。上高地バス停で朝食を食べていた2,5班と一緒に歩き始める。今回は冬山装備に加えて、登攀具もあるので今まで担いだことの無い重さだ。そのうえ雨も降ってきた。情けないことに1人では担げない。手伝ってもらってやっと背負う。リーダーの不安そうな顔。岳沢までだから何といけると思うんですが・・・ 
 河童橋を右岸へわたり、林道を黙々と歩く。岳沢への登山口を見落として行き過ぎてしまう。明神岳すそを回りそうになって気がつく。10分ほど戻ると、大きな標識がちゃんと立っている。10人もで歩いているのに誰も気が付かないとは! ベテランが一緒だと頼りにして、地図も見ていなかった。反省です。
しばらく登ると、雪が現れます
岳沢を登る
2,5班には先に行ってもらい、我が4班はゆっくりしたペースで登っていく。このペースなら何とかいけそう。1時間ほど登ると雪が現れます。 途中から広い岳沢に入ります。前のメンバーが踏み固めてはいますが、たまにズボッと踏み抜くこともあります。雨があがりました。
デブリ(雪崩の痕)の横にテント
雪上訓練
12時半ごろ着くと、他の班はすでにテント(3張)を設営していました。設営場所はといっても、幅50mほどの雪崩の痕のすぐ横です。こ、こんな雪崩の巣みたいなところで、大丈夫なのかと不安に思ったのですが、ベテランは「こんだけ雪崩れてたらもうないよ」と平気です。私たちの会の他にはには、後からもう一組来ただけ、貸しきり状態です。以前あった岳沢ヒュッテが無くなって、人も少ないようです。
テントを張り終えるのを待っていたかのように、また雪が降り始めます。
テントの中で昼食を食べて休憩です。午後2時ごろ雪が小止みになったので、雪上訓練を始めます。スノーバーやデットマンの使い方、急斜面の歩行、滑落停止等午後4時ごろまで指導してもらったが、ちょっと時間不足でした。
今日の夕食はどのテントも豪華にすき焼きです。重い思いをして持ってきたお肉は最高に美味しいかった。
夕方頃から再び降りだした雪が夜中も降り続いていた。
27日(日)・・・・・・
行程:午前5時起床 7:00〜12:30 雪上訓練 14:00〜16:00ビーコン講習

翌朝雪は止んでいたが、新雪が20cmほど積もいる。雪の状態が悪いので登頂は中止とし、ベテラン3人だけがコースを下見に行く。後の人は昨日の雪上訓練の続きすることになった。
岳沢のテント場
奥明神沢と前穂高岳(左)
雪上訓練
雪上訓練
雪上訓練をしているうちにだんだんお天気も回復してくる。西穂高岳、前穂高岳、そして焼岳や遠く乗鞍岳も見えてきた。
西穂高と天狗の頭
奥明神沢から戻ってきた3人
午後からはビーコンの使い方の講習を受ける。 雪の中にビーコンを埋めて探すのだが、制限時間15分以内、それ以上かかると死ぬ可能性か高い。掘っているので雪がやわらかくなっているが、デブリの雪塊では掘り出すのはかなり困難だろう〜
1日しっかりトレーニングしたので、明日はきっと登頂できるでしょう。
今日はテント同宿4人のうち、1人が1日早く下山したので、3人になりゆったりとよく眠れた。
28日(月)・・・・・・
行程:3:30 起床(食事、)---幕営地出発5:20----明神沢コル8:30----幕営地10:40(テント撤収)12:30---上高地14:50

3日目、今日は奥明神沢をコルまで往復する。午前5時やっと明るくなりだしたころ外へでる。 昨日の夕方は快晴だったのに、思ったほどお天気がよくない。ガスがかかっている。 我が班は、またも出遅れて一番最後に出発する。
今日はアイゼンがよく効いてなかなか快調だ。
前のグループに追いついた。急登を四つんばいになって登っている。私たちはサポートの0さんのアドバイスでジグザグに登る。その方が足の筋を痛めなくていいらしい。
奥明神沢、右の方に詰める
最後の詰めの急斜面を登っている時、アイゼンが緩でいる。おかしいと思ってみるとジョイント部のネジが外れてしまっている。Oさんが細引きで応急処置をしてくれた。 しかし紐なので緩んで、歩きにくい。コルまでだったのでよかったが、山頂への岩場 はこのアイゼンでは無理だっただろう。
コルから前穂岳方面
コルから明神岳方面
下山、フィックスロープを張って
クレムハイストノットで4ピッチ下降
下り始めの急斜面はフィックスロープを張って、クレムハイストノットで順番に下降します。こうしてザイルで確保してもらっていると、楽に下りることができます。4ピッチフィックスで下った。これぐらいのところはザイルなしでも下りれるようになりたい。
ここまで下りとホッとします
岳沢をあとに
下りるにしたがって天気がどんどん回復してくる。テント場に戻ったころには快晴です。お昼に残った棒ラーメン食べてテント撤収。1人先に下山したので、食料や燃料が残ってしまった。おかげで帰りも荷物が重い。「穂高よ、また来るぞ!」と名残を惜しんで、テント場を後に下山する。上高地までは2時間30分ほど、思ったより早く下山できた。
ちょうど3時のバスに間に合い、先に下りていたのんちゃんたちの班と一緒に、平湯の森で入浴、飛騨牛の焼肉定食を食べる。 ちょっと値上がりしていたけど、美味しかった!

山の会の春山合宿「岳沢から西穂&前穂」、私の技術体力では不安だったが、無理な時は言うというので、あつかましく参加した。
4月は毎週アイゼンでのRCに参加し、ジョギングなどもしてがんばった。しかし、やはり穂高は穂高、体力&技術不足、予想通りコルまでで敗退となった。
今年の経験を生かし、トレーニングを積んで来年またチャレンジしたい!





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