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■ル・トゥール(ゴンドラ・リフト)---ル・ドゥ・バルム---バルム峠---カトーン---バロシン・テレキャビン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
夜から朝にかけて、激しい雨が降り続いた。出かける頃には小降りになっていたが、山はすっかりガスの中に隠れていいる。アパートからカッパの上下を着て足取り重く、気も重く出かける。 今日は、バスでシャモニー谷の奥ル・トゥールまで行き、ゴンドラにてシャラミリオン、さらにリフトで2167mまで上がり、バルム峠からカトゥーン経由でシャラミリオンに戻るコース。牛が放牧された高山植物の咲くハイキングコースで、予定では3時間のコースだ。お天気が悪くてもお花が楽しめると選んだのだが・・・ バス停に行くと日本人のご夫婦がいて、雨を愚痴りながら一緒にバスに乗った。今日のような天気でハイキングするのは日本人ぐらいなのかもしれない。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() ル・トゥールのゴンドラ乗り場 |
![]() バルム峠 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
9:30 バスでル・トゥールに着くと、ガスでほとんど視界がない。中間駅シャラミリオンからのリフトは乗る人も居ないので止まっている。バスで数人来たので、動き始めた。
10:00 リフトを降りて小雨の中、スキー場のようなところを20分ほど歩いて、何も見えないバルム峠についた。山小屋はあるが、閉まっている。道があちこちに分かれていて、どっちへ行っていいかよく分からない。一緒だったご夫妻も引き返され、私たちだけになってしまった。地図にあるカトゥーンという地名が、標識にあったので、そちらに向かって歩いく。地図といっても観光協会でもらった簡単なもので、まったく道など書いてない。やはりちゃんとした地図を購入すべきだった。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() ここがカトゥーン?池があるはずなんだけど? |
![]() ここはどこだろう? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
牧草地帯を通って1時間ほど歩いた。11:30 カトゥーンと書いてあるところに着く。地図では池があるはずだが、何も見当たらない。雨は小ぶり、ほとんど止んでいる。周りはガスガスだが、お花はいっぱい咲いていて、いい雰囲気だ。どこを歩いてるのか、わからない不安はあるものの、この辺りまでは、写真を撮ったりして楽しんでいたが・・・ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() お花畑 |
![]() お花畑 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
このあと、道はしっかりあるものの、時々ある標識には、持っている地図に載っている地名がまったく見当たらなくなってしまう。もうカトゥーンから1時間30分も歩いている。どこかに着いてもいいはずなんだが・・・道を間違えたようだ。 しかし道はしっかりついてるし、どっかにたどり着くはずと、ここからは必死で歩く。 やっと林道にでた。しばらく歩くとマウンテンバイクで下っていく人たちに出会あった。ということはゴンドラ乗り場が近くにあるはず、とその林道を登って行く。やっと、頭の上にゴンドラが見えた。激しく降りだした雨の中、20分ほどの登って、やっとゴンドラ乗り場に着いた。コースよりたいぶ下まで下っていたようだ。これで帰れる、よかった。 ところが、そこは朝のゴンドラのシャラミリオンではなかった。バロシンに降りるゴンドラのようだ。どこでもいい。ともかくゴンドラが動いているので、これで下山はできる。ゴンドラで下ると、すぐ横に駅があって、列車はうまい具合にすぐやって来た。無事シャモニーまで戻ってこれた。 今日は手軽なハイキングコースとあなどって、ちゃんとした地図も持たずにいったのが大失敗だった。反省しよう! お昼食も帰りの列車でやっと持ってきたパンを食べただけだった。この日はかなり疲れた。 夕食メニューはウインナー入りのスープと冷凍のグラタン、ちゃんと作る元気がなく、チンして食べた。外は激しい雨が降り続いていた。ほんとよく降る。 明日も雨のようだ。梅雨のようだ。明日はどこに出かけよう。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■シャモニー(バス)クールマイヨール(バス)フィレ谷(2時間ほど散策)(バス)クールマイヨール(バス)シャモニー | 朝起きるとまだ雨が降っている。雨も3日目になると、「いいかげんにして!」と叫びたくなる。観光案内所のベルナデットさんが、「シャモニーが雨で、イタリア側のクールマイヨールは晴れている時がある」と言っていたので、9時のバスでイタリアへ行ってみることにする。シャモニー駅へ向かう途中、昨日の朝バスで一緒だったご夫婦に出会った。雨では行くところがないと嘆いて別れる。 | シャモニー駅からバスで45分ほど、モンブランの下をくりぬいた長いトンネルを通って、国境を越える。このときはパスポーを持ってなかったが、検問はなかった。クールマイヨールに着いたが、残念ながらこちらも雨が降っていた。(ショック!) 切符フリ場の横の観光協会でハイキングコースを聞くと、詳しい地図をくれた。 今日は山に上に登っても何も見えないので、フィレ谷の散策を薦められた。 バスで終点まで行き、谷沿いに車道を戻ってくるコースだ。これなら迷うことはないだろう。
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![]() フェレ谷の一番奥のバス停からさらに奥へ ![]() 重装備の人が、何人も登っていく。 終点に着くと、重装備の登山者の人が十数人下りて、谷の奥のほうに歩いていく。私たちも着いていって、少し登ってみる。雨は小雨だが下はぬかるんで歩きにくい。この奥にこの人たちが目指す高い山があるのだろうが、何も見えない。20分ほど登って滝を見たりして引き返してきた。 |
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![]() 奥へ重装備の登山者が歩いてく。私たちはここで引き返す ![]() 滝があった バス停まで戻り、車道を歩く。車はほとんど通らないし、静かでなかなかいい谷だ。きっと正面にモンブランがみえるのだろう。もちろん今日はすぐ横の氷河すら見えない。途中で反対コースで歩く10人ぐらいのハイカーと出会う。 |
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![]() フィレ谷を車道に沿って歩く ![]() フィレ谷
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![]() 谷にはこの花がたくさんの咲いている
バス停1つ歩いた頃、雨きつくなってきたので、バスで戻ることにする。バスの時間を見ると40分ほどある。バス停の前のレストランに入るが、3組ぐらい席待ちをしている。昼食の時間で満員なのだ。あきらめて、コーヒーだけもらって、雨宿りさせてもらう。
| クールマイヨールに戻ってきたが、ここでもバスの時間があって、ゆっくり食べる時間がない。仕方ないので非常食用にもっていた炊き込みご飯のアルファー米にお湯を入れて食べる。昨日も今日も非常食が昼食になってしまった。 バスは30分も遅れてやってきた。時間帯によってはトンネルの入り口でかなり渋滞するようだ。 シャモニーに戻ってくる。まだ午後5時前だが、お腹がすいていたので、食事をしてから帰ろうとレストランを探す。この時間はまだレストランでは、食事を出していないようだ。まだお茶の時間になのだ。何軒か目でやっと食事をとれるレストランがあった。この辺りの名物ラクレットを注文する。 |
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![]() ラクレット、黒い電熱器でチーズを溶かす ![]() 溶けたチーズをけずって、ジャガイモやハムなどにつけて食べる 電熱器でチーズを溶かして、それを生ハム、ベーコン、ジャガイモ、パンなどにつけて食べる。チーズが半分ぐらい残るのでなんだかもったいないような気がする。残ったチーズ持って帰れないのかしら?しかし聞く勇気はなかった。 | 雨は上がっていたが、山はガスに包まれている。今日は観光協会に天気予報を確認に行く元気もなかった。アパートに帰って早めに寝た。 >>翌日へ |